紙パルプ

紙と日本のつながり

日本における紙・紙製品の需要は、オフィスにおけるペーパーレス化、メディアのデジタル化にともなって最近、急激に落ち込んでいます。しかしこうした需要不足を笑うかのように、海外、とりわけインドネシア産のコピー用紙輸入量は確実に増えています。いまや、日本で消費されるコピー用紙の三割はインドネシア産といわれています。
何が問題なのか?

絶滅危惧種であるスマトラトラが生息する泥炭湿地林はパルプ原料をつくる産業植林に姿を一変させました。カリマンタンのダヤック先住民が慣習的につかってきた熱帯林はいま、重機が轟音を響かせながらつぎつぎとなぎ倒しています。わたしたちもコピー用紙や衛生紙の消費者として、間接的にせよ関与しているといえます。目には見えないだけに理解しづらい問題ですが、きちんと理解し、そして行動に移すことが大切です。まず簡単に始められる行動とし て、コピー用紙などを本当に環境に配慮されたものに変えていきませんか。