熱帯林を守るキャンペーン!
熱帯林の破壊は今も続いています。特にインドネシアでは、違法伐採や紙パルプ用伐採が熱帯林の破壊を招いています。伐採される木材の8~9割が違法伐採によるものと推測されており、保護されているはずの国立公園内でも伐採が行われているという報告が数多く出されています。日本はインドネシアから大量の合板や紙製品を輸入しており、こうした熱帯林破壊に対する責任があります。
JATANでは、インドネシアの違法伐採や紙パルプ用伐採の問題について現地調査を行ない、講演会を開催したり報告書を発行することによって、インドネシア合板や紙製品を取扱っている企業に対して、現地の状況についての情報提供や対策の提言活動を行っています。
違法材・原生林材不使用キャンペーン
森林伐採は環境や社会への影響に配慮したものでなければなりませんが、豊かな生態系を形成している原生林が破壊的に伐採されたり、森林に生活を依存している地域住民への影響は続いています。さらに、その国や地域の法律さえ遵守していない違法な伐採も多く行なわれています。違法伐採や原生林伐採の問題を解決するためには、消費側がそのような伐採によって生産された木材・紙製品の利用を停止し、森林環境に配慮した製品の利用を進めることが有効な手段です。
JATANは、欧米の先進企業による取り組み状況や具体的な方法を調査したり、シンポジウムなどを開催することにより、国内で森林環境に配慮した木材調達を進めるための情報提供・提言活動を行っています。これは、世界の森林保護活動の共通した活動であることから、他の森林保護に取り組んでいる団体とともに、共同提言を行うなどの共同活動を行っています。
製紙用天然林伐採問題への取組み
製紙用原料を目的とした天然林の伐採がオーストラリアやチリ、アメリカ東南部などで行われ、日本に輸入されています。オールドグロス林と呼ばれる豊かな生態系を育む森林も伐採対象となっており、様々な野生動物の生存に影響を与えています。
JATANは、特にオーストラリアに焦点を当てて、現地の状況を紹介した冊子やホームページなどを作成したり、オーストラリアのNGOメンバーを日本に招待した一般向けの講演会や、現地調査を行った後の報告会を開催するなどして、この問題の普及・啓発活動を行っています。また、製紙会社のほか、紙の消費企業に対しても、現地の伐採状況について情報提供を行い、代替原料の提言を行うなど、天然林伐採を止めるための働きかけを行っています。