新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、開催を延期させていただておりました【第5回 NGO連続講座】ですが、オンライン(ライブ配信)で開催いたします。今回は、熱帯木材製品について、マレーシア・サラワクを中心に緻密な現地調査をかさねその成果と経験をもとに日本の木材関連企業ならびに政府機関に対して精力的な提言活動を展開されている三柴さんを講師にお招きします。
【プログラム】
「わたしたちと熱帯木材~サラワクの木材はどう消費されているのか」
【講師】三柴 淳一さん/国際環境NGO FoE Japan
【講師紹介】
国際環境NGO FoE Japan 理事/森林担当。
民間企業勤務、青年海外協力隊参加(ガーナ派遣、職種は電子機器)を経て、2004年からFoE Japanスタッフ。木材消費国の違法伐採対策として、日本市場において木材生産地の環境・社会に配慮した木材“フェアウッド”の調達推進や普及啓発活動に取り組む。また熱帯諸国の森林・林業法体制や現地住民視点を重視した伐採現場の環境社会影響等を調査し、政府や企業への提言活動にも注力。近年はマレーシア・サラワク州から輸入された合板の主要用途である型枠用合板に焦点をあて、その使用抑制を自治体等に働きかける活動を展開している。
【日 時】2020年12月18日(金)18:30~20:30
【開催方法】オンライン会議システムzoom
【参加費】無料
【申込み】申し込みフォームまたはEメール(info[@]jatan.org)よりお申込み下さい。
フォームより12月17日15:00までにお申込みください。お申込みいただいた方に、17日中にメールにてzoom参加用のリンク等をお送りします。
【概要(講演に際して)】
ラワン材?べニア板?なんて言葉を耳にしたことはありますか?これは私たちの生活に欠かせない住居(戸建住宅、マンション、アパートなど)や、職場やショッピングなどで利用するオフィス街や商業地に立ち並ぶ高層ビルなどの建築物にほぼ確実に使用されている「合板(ごうはん)」のことです。
サラワクの熱帯林から伐り出され、日本にやってくる木材のほとんどはこの「合板」として私たちの生活を支えてくれています。
しかしながら、サラワクの木材には、さまざまな違法行為を伴っていたり、森林周辺で生業を営む先住民族の人々の生活や権利の侵害が伴っていたり。サラワクではいわゆる「違法伐採」や非持続可能な森林経営・木材生産がいまだに横行しています。これはSDGs時代において、その流れに逆行するものです。
「誰一人取り残さない」SDGs時代。でも熱帯林減少も大きく寄与する気候変動などグローバル・イシューによる負の影響からは「誰も逃げられない」時代。今後、私たちはどう熱帯林と付き合っていくのか、これまでを振り返り、これからについて考えるきっかけになればよいと思います。
「わたしたちと熱帯木材~サラワクの木材はどう消費されているのか」(動画)