紙製品の選び方

紙製品を買う場合は…

紙や紙製品は、家庭や職場をはじめ生活のあらゆる場面でたくさん使用されています。ただし、一人の消費者として店頭やネット販売で選んで購入できる紙・紙製品は意外と少ないのです。ティッシュペーパーなどの衛生紙、ノート類そしてプリンターに使うコピー用紙といった製品が主なものでないでしょうか?

製紙原料の生産が環境に与える負荷を考えると、古紙配合率の100%の紙製品は、たとえ植林材からつくられるバージンパルプの場合と比べても二酸化炭素排出量を含めて、環境影響を抑制することができます。

最近ではホームセンターなどでFSC認証によるコピー用紙を見かける機会が増えました。FSC認証紙は、違法伐や保護する価値の高い森林の材を含んでいないことを第三者が認証しているので、消費者が安心して購入・利用できます。

現在、日本で消費されているコピー用紙の3割は海外から輸入されたものです。そのうちもっとも大きなシェアを占めているのがAPPやエイプリル社で、これらのインドネシアのスマトラ島リアウ州に生産拠点を置く製紙会社は原料調達などで現地でさまざまな深刻な問題を引き起こしています。APP社のコピー用紙は、ディスカウントストアだけでなく、アスクル、コクヨ、ジョインテックス、キョクトウ・アソシエイツなどの会社も販売していますので、インドネシア産のものは避けましょう。

コピー用紙を買うときに消費者としてできること

♦ なるべく不要な紙の使用を控える。

♦ 問題のある原料のコピー用紙(インドネシア産コピー用紙など)の購入を控える

♦ 代わりに、購入する場合には、古紙100%の再生紙やFSC認証紙を選ぶ。

♦ APPやエイプリル社などが引き起こしている問題について多くの人に伝える。

♦ 問題のあるコピー用紙を購入しないように市民として購入企業に求めていく。

♦ 問題解決に向けて活動をしているNGOを支援する。