昨年3月、マーケット・フォー・チェンジ(MFC)と熱帯林行動ネットワーク(JATAN)では、サラワクでの深刻な環境破壊・人権侵害・汚職といった問題を指摘し、フローリングのサプライチェーンについて企業のあるべき調達に関するレポート『フローリングへと変貌する熱帯林:日本の住宅産業が引き起こすサラワクの森林破壊と先住民からの土地収奪の実態』を発表しました。
本セミナーでは、その後、調達方針やその実践でじっさいにどのような改善がはかられたか、フォローアップ調査により判明した結果についてお話しさせていただきます。また、サラワクをふくむハイリスクのエリアからの調達に際してのデューディリジェンス(確認)について、外部講師から話してもらいます。
【プログラム】
1. サラワク産フローリングのサプライチェーンにおける日本企業の調達方針に関する調査・分析
ペグ・パット (Markets for Chage CEO)
1993年からオーストラリア、タスマニア州議会で5年間議員を務めた後、1998年より緑の党代表となる。2008年に議員引退後、ウィルダネス・ソサエティ、グローバル・ウィットネスなどの国際的なNGOのコンサルタントとして、オーストラリアおよび世界の森林問題を中心に活動。日本では1994年以降、製紙用木材チップやフローリング用の合板基材に関わる環境・人権問題で、JATANをはじめとする日本のNGOと連携したキャンペーン活動に携わっている。
2. 高リスク地域からの調達について
外部講師 籾井 まり(ディープグリーン・コンサルティング代表)
イギリスケント大学大学院で、環境法学、環境経営学などを学び、博士号(環境法学)を取得。 2002年から2005年までロンドンにあるEnvironmental Investigation Agency に勤務。 帰国後、2007年にCSRコンサルタントとして独立。持続可能なサプライチェーンの管理の分野で、国内外の政府機関・ 企業・研究所やNGOにコンサルティングを提供。調査執筆、講演・講義、持続可能なサプライチェーンの構築と実施 等を主な業務としている。主な分野は森林保全、生物多様性など。環境経営学会(幹事)、環境経営学会サプライ チェーンマネジメント研究会(事務局長)。跡見学園女子大学兼任講師。平成27年度日本製紙連合会海外植林における ナショナルリスクアセスメント手法の開発検討委員会 委員長。
【日時】 2017年3月14日(火) 13:00~15:00 (終了時刻は予定)
【場所】 中央区日本橋3-5-13 TKP東京駅前会議室カンファレンスルーム1
※東京駅八重洲口から徒歩5分 (八重洲口から真っすぐ。八重洲通り沿いの会議室)
【お申し込み】《セミナー申込フォーム》
※参加費無料
【お問合せ先】
熱帯林行動ネットワーク (JATAN)
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-23-16 3F
電話番号及びFAX:03-5269-5097
Email: info[@]jatan.org URL: http://jatan.org