先月末、オーストラリア連邦政府の環境大臣トニー・バーク(Tony Burke)はタスマニアの世界遺産に、延べ17万ヘクタールに相当する州南部の原生林地域を含めるよう世界遺産員会に推奨すると発表しました。しかし、州政府の林業セクターによる伐採の勢いは依然、つづいています。2月20日には、世界遺産にノミネートされた森林のひとつ、バトラーズ渓谷で衝突が発生。活動家一名が警察に逮捕されました。
現地の木材需給に大きくかかわっている日本の建材メーカー、住宅ハウスメーカーは、原料の供給について影響力を行使することができるはずです。
あなたのメールアドレス、氏名を入力して、パナソニック、積水ハウス、ダイワハウス、ジャパン建材、永大産業に保護の協力を求めるメッセージを送ってください。
以下はその陳情メッセージです。ご自身のご意見を入れて内容を自由に編集することもできます。
世界遺産の登録に推奨されたタスマニアの森林が依然、伐採されつづけています。
どうぞ、ご協力をお願いいたします。世界遺産にノミネートされたタスマニアの森林が依然、伐採れつづけています。
オーストラリア連邦政府が1月31日に、その比類なき価値を認めて世界遺産登録への推奨をアナウンスしたにもかかわらず、対象とされている森林では依然として伐採がつづいている状況にあります。同じ森は州政府からも保護地(reserve)として候補に挙げられています。
本来でしたら、今回の世界遺産推奨のアナウンスは、数十年におよんだ不幸な対立の果てにようやく地球的な規模において重要な諸価値が認識され、永久的な保護の対象とされたことで世界中から歓喜の声で迎えられるような祝賀の機会となるはずでした。
しかし実際にはそうはなりませんでした。日本の建材市場で販売されている、タ・アン社の手によるフローリング用基材のために世界遺産クラスの重要性をもつ森林がいまだに伐採されている現実に対する懸念が増す一方です。
原生自然をとどめているタスマニアの森林をめぐる不幸な対立を解消するためにこれまでに多くの努力が傾注され、ひとつの結果として昨年、或る合意が成立するにいたりました。しかし、その合意によってタスマニアの森林はどれひとつも新しく保護されたわけではありませんし、法制化を前にして州の上院議会は紛糾した状態がつづいています。今回、連邦政府から世界遺産登録のノミネーネーションを受けたものの、まさに同じ森林が遅くとも2013年6月までに伐採による破壊に供される運命です。
今後数か月にわたって、世界遺産に推奨された森林地域内の、最大で12の区域が伐採される計画なのです。その多くは州政府の公的文書において、タ・アン社向けの木材の供給地であることが確認されています。
すでに5つの区画では伐採が進行中です。それらもやはり今回、世界遺産の推奨を受けている森です。また、タスマニアで最も重要とされる、原生自然をとどめている高木ユーカリ林の森林の心臓部では、現在少なくとも3つの伐採施業が進められています。さらに、州南部のダーウェント(Derwent)地区内とヒューオン(Huon)地区内の、追加的に伐採計画の俎上にあげられた森林は、これまでに一度もチェーンソーが入ったことがありませんでした。これらの隔絶した森には道路さえ存在しませんでしたが、つい最近になって森をえぐるような伐採用道路が敷設されてしまいました。
タ・アン社がこうした森林から伐出された木材の利用を停止したというような気配はいまのところまったく見られません。タ・アン社は州政府から受ける木材供給契約を更新する構えのようです。ですからその更新が、同社が、多くの問題をふくんだ森林からの木材提供をもう受けないという条件を提示できる格好の機会ともいえます。
世界遺産登録の推奨を受けているエリアにその由来を持つ木材製品は誰の目から見ても受容できるものではありませんし、ましてや「環境にやさしい」などという説明は成り立ちません。
タ・アン社の顧客である御社にはその影響力を行使していただき、世界遺産の登録リストにノミネートされ、保護地(reserve)の候補地にも挙げられているエリアから生産される木材は市場には受け入れられないと主張していただきたいのです。御社から挙げられる声は伐採の速やかな停止に向けた大きな力添えになることでしょう。
タスマニアの世界的にも重要な森林と、森林の保護と真の意味で環境にやさしい木材加工を基盤としたタスマニアの雇用のために御社からご尽力をいただけるものと期待申し上げます。
詳細な情報についてはhttp://taann.net/詳細/にアクセスしてください。
以上、よろしくお願いいたします。
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※註:サイバーアクションは終了しました。(JATAN事務局)