ウータン・森と生活を考える会は、今年設立30周年を迎えました。主な活動地のボルネオ島では、熱帯材のための乱伐、違法伐採、先住民への権利侵害などが横行し、マレーシアやインドネシアの活動家、海外のNGOが協力して熱帯林保護に取り組み、日本では「違法材ラミン材使用停止宣言」などの成果も出ました。
ウータンが違法伐採後の森林再生をめざしていたインドネシアでは、パーム油を採るためのアブラヤシ・プランテーションが急速に広がり、いまや東南アジアの熱帯林破壊最大脅威となっています。
しかし、タンジュン・プティン国立公園に隣接するタンジュン・ハラパン村では、持続的とはいえないアブラヤシ・プランテーションでの仕事を辞めて、植林や観光による村づくりに奮闘する若者も出てきました。
長年調査に取り組んできたインドネシアの熟練したNGOスタッフと、開発に翻弄された村の一青年、それぞれの視点から、熱帯林保護と森林再生のこれからを語っていただきます。
日時:2018年11月6日(火)18:30~20:45(会場18:00)
場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)セミナースペース/アクセス
(東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F)渋谷駅から徒歩10分、地下鉄表参道駅出口B2から徒歩5分
参加費:無料
【当日のスケジュール】
18:30 開始
18:35-19:35 ヤヤットさん講演「熱帯林保護の30年を振り返る」
19:40-20:40 イラさん講演「タンジュン・ハラパン村での森づくり」
20:45 終了
【海外ゲスト紹介】
・ヤヤットさん
1997年NGO Telapakに創設期より参加し、インドネシアの違法伐採・貿易の調査を行ってきた。2000年代には違法材について各国政府に申し入れ、2003年に違法伐採が原因の洪水で約200人が死亡、「ワシントン条約ラミン保護キャンペーン」を日本でも実施依頼。2007年ウータン等や環境庁による「違法材ラミン停止宣言」のあとREDDプロジェクトや村落コミュニティ問題について取り組んでいる。
・イラさん
タンジュン・プティン国立公園に隣接するタンジュン・ハラパン村の若者。アブラヤシのプランテーションでの仕事を辞めて、植林や観光による村づくりに奮闘。村の青年団のリーダーとして将来の村のあり方を考えている。
【申し込み方法】
下記の申し込みフォームからお申込みください。
https://goo.gl/2iEg5r
または、contact-hutan@hutangroup.org
090-8145-1146〈石崎〉まで(海外調査時等つながらない場合はご了承ください)
主催:ウータン・森と生活を考える会
共催:プランテーション・ウォッチ
11月3日(土・祝)には兵庫県尼崎市でウータン30周年記念パーティがあります。
お近くにいらっしゃればぜひご参加ください!
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*講演には地球環境基金の助成が使われます。