森林の価値と森林の働き |
森林の価値と森林の働き
世界の熱帯諸国において、熱帯林で生活し、それに依存している先住民の数は6000万人に及ぶと言われています。彼らは何世代にもわたって蓄積してきた森林資源に関する伝統的な知識を持っており、動物や果実などの食糧、様々な種類の薬草、衣料としての繊維、工芸品の材料、住居やボートを作る木材、燃料としての薪のほか、狩りや調理のための道具も森から得ています。森林が失われると、彼らの生活も奪われてしまいます。 森林は、私たちの生活にも様々な形の恩恵をもたらしています。森林は緑のダムと言われており、森に降った雨は土中にたくわえられ、河川や地下に徐々に流れ出るため、大雨の時でも洪水を防ぎ、雨が少ない日が続いても川の水が枯れることはありません。また、樹木の根は土の中で網の目のように張りめぐらされ、土を抱きかかえることによって、土壌の流出や土砂崩れを防いでいます。 森林内の樹木は、光合成により大気中の二酸化炭素を取り込み、炭素を内部に蓄えています。したがって、森林が焼かれたり、伐採されて作られた木材製品がゴミとなって焼却されると、温室効果のある二酸化炭素となって大気に放出され、地球温暖化の要因になります。 以上のように、森林は木材や紙を生産するための経済的な価値だけではなく、様々な動植物が生息する場であり、森に依存する人々の生活を支え、また、私たちの生活環境を守る役割も果たしています。 |
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